導入企業紹介

1.御社の業務内容を教えて下さい

インターネット専門の広告代理と、検索連動広告(Yahoo!、Googleなど)やWebサイトの制作を行っています。弊社では独自なWeb戦略で企業の費用対効果をバックから支えています。

2.御社の社員教育の現状について教えて下さい

今までは社内で研修が出来る者がいなかったので、私自身が営業から運用まで一連の作業を研修していました。中小企業はスキルの高い経験者は中々採用できないので、商品知識などは一から教えていかないといけません。その為、創業してからしばらくは社内で一番詳しいのは社長という変な状態が続いていました。それについ最近まで、ビジネススキルや挨拶礼儀、営業研修、戦略的な考え方などは、殆ど研修出来ていませんでした。
商品知識やスキルだけはなんとか習得はしてくれるのですが、挨拶や礼儀などの基本的な事が出来ない社員が何名かいました。例えばお客さんが来社した時に受付で会っても無視して素通りする者や、電話応対もまともに出来ない始末です。これではさすがにマズイと感じました。

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3.研修の導入を決めたきっかけを教えて下さい。

弊社では、私を含めて経営陣が4名いるのですが、導入した一番の理由は、売上に対する強いコミットメント力、執着心を持ってもらいたかった事です。弊社は4名の創業メンバーがいるのですが役員は私だけでした。
創業当時は他のメンバーに対して、いつも「同じ創業メンバーなのだから自分と同じ危機意識を持ってくれ」と言っていましたが、どうしてもメンバーとの温度差を感じ、不満に思っていました。しかし途中で気付いたのは、彼らが別に頑張っていないという訳ではなく、彼も一生懸命頑張ってくれているのですが、やはり全財産をつぎ込んで会社を作った私と、それに付いて来てくれ一生懸命期待に答えようとしているメンバーとの間には、どうしても埋められないものがあるという事です。それで考え方を変え、私は経営を、彼らには現場を任せていく事にしました。
しかし、現在の弊社は社員が23人です。創業時で少人数、部下もいない状況だったからこそ問題はないのですが、これからは私のワンマンだけでは成長出来ません。
そこで経営者とまったく同じでなくても、出来るだけ経営者レベルの考え方、経営者レベルの意識を引き上げたいと思い、出来るだけ過酷な環境で行う研修として、合宿訓練型の管理者養成学校を選びました。決め手は「地獄の訓練」というネーミングですね(笑)

4.他社でも比較検討されましたか比較された場合、決定ポイントは何ですか

もちろん最初は他社でも検討しました。13日間も行かせて仕事は大丈夫か。セミナーのほうがいいのでは?と色々悩みましたよ。それでも合宿のほうが集中出来て効果が持続しそうというのはわかっていましたし、私自身も過去に沢山のセミナー型の研修を受けてきたのですが、今となっては何も身になっていませんし、そもそも内容を覚えていないので、それだったらと言う事で、合宿型の管理者養成学校を選びました。
決定のポイントは、管理者養成学校さんのセミナーに参加した時に、「素読」という訓練内容をご紹介頂きましたのですが、それを読んだ時に脳がしびれるような感覚の衝撃を受けたのを今でも覚えています。素読というのは管理者の未熟さや愚かさ、そして心構えなどをとても厳しく指摘するような文章ですが、これを読んでいてなぜか涙が出てきました。
何故ならその文章に書いてある事は全て、私が会社を始めたばかりの頃に、私の未熟さゆえに、何度も社員に辞められ、その時受けた悔しさがそのまま書いてあったからです。
しかし、それと同時に「もしこの素読の精神をうちの管理者が理解してくれたら、どんなに会社は強くなるんだろう。」と思うようになり、気付いたらそのまま4人分申込していました。

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5.研修参加でどのような変化を期待されましたか

一番は、部下をキチンと褒め叱れ、そして部下と本気で話し合える上司になってもらいたいと思ったからです。「褒める」と「叱る」。凄く簡単そうな事に聞こえますが、でもどうでしょ。恐らく世の中の殆どの管理者たちは、褒め叱る事が出来ないんじゃないですかね。褒めるという行為なら多少は出来るのでしょうけど、でも感情をこめて本気で部下の成果を共に喜べる上司はごくまれです。特に叱るという行為は、やはり部下に嫌われたくないとか、言いづらいなどの理由から、叱ったり注意をしたりすることが出来ないんだと思います。
しかし組織というのは褒めているだけでは伸びません。駄目な事はダメと厳しく、そして本気で叱ってあげないと、部下は「これはやってもいいんだ」「これはやっても怒られないのだ」と思うようになり、やがて組織は崩壊します。だから弊社が今後拡大していく上で、管理者の教育が最優先だと考えました。

6.研修参加において不安な点はありましたか

それは、やっぱり13日間という期間ですね。我々はベンチャー企業ですから、経営陣がそれだけの期間いないというのは大変な事です。仕事がちゃんと回るのか、お客さんに迷惑がかからないか、部下がだらけないかなど、心配が次から次へと出てきました。でも今となっては、研修期間が13日間というのは理にかなっているし、13日間あって良かったとすら思います。
参加した人にしかわかりませんが、13日間も徹底してやったからこそ、訓練した内容は身に染みついていますし、変わった自分を維持する事が出来ます。それに13日間もの長い間、同じ部屋で寝泊まりし、同じ風呂、同じ釜の飯を食ったメンバーとの何とも言えない友情や感動があります。その毎日なんとも言えない感動というのは、13日間受けないと味わえませんよ。

7.研修参加された効果はいかがでしたか

効果はありましたね。今までは部下を叱っている姿なんてまったく想像出来なかった者が、部下にバンバン指示を出したり、叱ったりしています。しかも部下が仕事を成し遂げた時には、部下の席まで言って、まるで自分の事のように部下と握手をしながら喜び合っています。
そんな彼らの姿を見ていて、俺たちの会社はもっと変われるな。もっと強くなるなと確信しましたね。

8.研修参加者の効果は持続されていますか

弊社のメンバーはもう研修に参加してから、もう1年以上経ちますが効果は持続していると思います。挨拶や礼儀などの基本的な行動は研修を修了した時と変わらずしっかりしていますし、管理者としての意識も終了した時とは比べものにならないくらい成長しています。
たぶん管理者養成学校での研修が、彼らの管理者としてのスイッチを押したのだと思います。最近は自らの意思で部下のマネージメント方法など、本を読んで勉強しているようですよ。

9.今後も研修参加を継続されますか

そうですね。管理者養成学校の研修は出来るだけ継続していきたいです。弊社では管理者昇格への登竜門として考えていますよ。あの合宿生活での感動を出来るだけ多くの社員に体験してもらいたいと考えています。

10.最後に訓練導入を検討されている派遣責任者の方に一言お願いします

上手な事は言えませんが、もし聞いているだけのセミナー型の研修に行かせるか、合宿型に行かせるかで悩んでいるなら、まずは管理者養成学校に行かせるのがいいと思います。管理者養成学校で教えてくれる事は、徹底した基礎訓練なので、基礎が出来ていない社員がどんなに、セミナー行って頭に詰め込んでも、実行に移せません。実行できる舞台がなければ、せっかくセミナーで学んだ事もすぐ忘れてしまいます。実際に私もそうでした。だからこそ、まず管理者養成学校で徹底的に管理者として、社会人としての基礎行動力を身につけて、その上でセミナーなどで知識を学んで行けばいいと思います。
景気の状況はよくありませんが、だからと言って社員教育を辞めたら、それこそ終わりです。強い組織は強い社員から生まれるのですよ。だから経営者は社員を第一に考えるべきだし、その社員を強い社員に育成する事に強い使命感を持ってもらいたいと思います。ちなみに弊社では、出来るだけ多くの人に社員教育を受けてもらうために、無駄な経費を出来るだけ削減し、社員教育に予算を充てています。皆さんの社員に対する想いは企業成長の源泉です。管理者養成学校のような素晴らしい社員教育を、派遣責任者の皆さんは社員に提供してほしいと思います。